坐骨神経痛の薬
腰部脊柱管狭窄症による坐骨神経痛には、前回ご紹介した仙骨裂孔ブロック注射以外に、薬による治療があります。坐骨神経痛は、神経に炎症が起こるために、痛みやしびれを感じるので、膝痛や腰痛と同じく、消炎鎮痛剤が良く使われます。それ以外の薬として、よく使われるのが、リマプロストアルファデクス(オパルモン)などのおくすりです。これは、血行を良くすることで、坐骨神経痛を和らげてくれます。もう一つ、最近よく使われるのが、プレガバリン(リリカ)というお薬です。これは神経の過剰な興奮を和らげることで、神経痛を抑えるお薬です。痛みだけでなくしびれにもよくききます。
ただし、プレガバリンには副作用として眠気やふらつきが起こることがあります。もちろん、皆に起こるわけではありませんが、それを避けるために、はじめはなるべく少なめから初めて、徐々に増やしていくと副作用は出にくいです。具体的には、25mgを1日3回(トータル75mg)から始めて、副作用が出なければその倍くらいに増やしていきます。多く飲む方のために、75mgの錠剤もあります。この薬は量を増やせば、その分よくききますが、眠気なども増える傾向にあるので、どのくらいの量が適正かを見極めることが大事です。
お薬やブロック注射などで、どうしてもよくならない場合には、手術を検討することになりますが、それには適応を見極めることが大事です。その話は次回に。
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