腰部脊柱管狭窄症の手術の適応(相対的適応)

前回、腰部脊柱管狭窄症の絶対的適応について書きましたが、適応には相対的適応というのもあります。つまり、麻痺や膀胱直腸障害がなく、急いで手術する必要はないようであるが、腰部脊柱管狭窄症による症状が日常や仕事に非常に支障があり、ご本人が強く手術を希望している場合です。例えば、痛みが非常につらい場合や、間歇性跛行といって短距離しか歩けなくなる場合などです。

もちろん、手術する前に十分に保存療法(お薬やブロック注射など)を行うことが大事です。進行する麻痺や膀胱直腸障害がない場合は、保存療法で十分によくなることが期待できるからです。十分な保存療法をしてもよくならない場合に、手術を検討します。その場合、様々な検査などを経て、手術によって改善が期待できることを確認したうえで、手術を行います。

次回は、変形性膝関節症の注射について書こうと思います。では。




患者さんのための整形外科最新情報 腰痛・膝痛からしびれ まで

2月より練馬区下石神井(上井草駅7分、新青梅街道沿い)にて、むらき整形外科クリニックを開業する事になりました。 ホームページでは、膝痛や腰痛、しびれなどの症状や変形性膝関節症、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、ロコモ、サルコペニアなどをわかりやすく解説します。

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